犯罪捜査に貢献した警察犬を供養する警視庁の慰霊祭が行われた。

　２０日、東京・板橋区で行われた警察犬慰霊祭には、刑事部長や現場で警察犬に指示を出す鑑識課員らが参列した。去年秋以降に埋葬された警察犬は４頭。このうち「シュー号」は、約７年間に３７３回出動し、２００９年には、国分寺市内の住居侵入事件で、現場の足跡のにおいをもとに近所に住む犯人の自宅を突き止めたほか、３年前の伊豆大島の土砂災害現場でも行方不明者の捜索を行うなど貢献した。

　警視庁・上原智明鑑識課長「一生懸命に誠実に職務を全うしてくれました。本当にありがとう。お疲れさまでした」

　慰霊碑には２３６頭の警察犬が合祀（ごうし）されていて、共に捜査に携わった同僚たちへ感謝の祈りがささげられた。