ベビーカー挟み走行 国交相が再発防止指示
4日、東京メトロ半蔵門線の電車がドアにベビーカーを挟んだまま走り続けた問題で、国交省は5日、東京メトロの社長を呼び、再発防止を強く求めた。
東京メトロ・奥義光社長「一歩間違えば大惨事となる事故を起こしましたことを心からおわび申しあげます」
石井国交相「安全を確認すること、非常通報に適切に対応するというのは安全輸送を確保する上で基本中の基本と思っております。安全運行に万全を期していただきたいと思います」
この問題は、4日、東京メトロ半蔵門線の九段下駅で電車がドアにベビーカーを挟んだまま発車したもの。電車はそのまま走行し、ベビーカーは約100メートル先のホームの柵にぶつかって壊れたが子どもは乗っておらず、ケガ人はなかった。
挟まって発車した直後に気づいた乗客が車内とホームで非常通報ブザーを押したが、車掌は、車両を緊急停止させず隣の駅まで走行を続けていた。車掌は車掌業務を始めたばかりで、東京メトロの聞き取りに対し、「ベビーカーが挟まったことに気づかなかった。次の駅まで距離が短いため、そこで対応すれば良いと思った」と話しているという。