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珍しい生態 出産控えたタツノオトシゴ

2016年5月12日 0:00
珍しい生態 出産控えたタツノオトシゴ

 山口県下関市の海岸では、いま、珍しい海の生き物が出産を控えている。

 下関市長府にある三軒屋海岸。一同の視線の先にいるのは…タツノオトシゴだ。おなかがふっくらと膨らんでいるのが分かる。中には赤ちゃんがいるという。

 このタツノオトシゴは今月5日、三軒屋海岸で自然観察を続ける上崎美代子さんが潮だまりにいるところを発見し、珍しかったため、多くの人に見てもらいたいと、一時的に保護したという。

 タツノオトシゴは、メスがオスのおなかに卵を産みつけ、おなかの中でふ化した赤ちゃんをオスが産み出すという珍しい生態の生き物。長年、海岸の近くで暮らす人も「初めて見た」と驚いていた。

 タツノオトシゴの赤ちゃんは、ある程度の大きさにまで成長させた後、海に返すことにしているという。