熊本城の崩れた石垣から“観音菩薩”
地震によって崩れた熊本城の石垣の中から、観音菩薩が彫られた石が発見された。
先月16日の地震で熊本城の高さ約3メートルの石垣が崩れ、城内にある加藤神社の境内に石が散乱した。1週間後、崩れた石に約40センチの観音菩薩が彫られているのを神社の職員が発見した。観音菩薩が彫られていたのは、石垣の表には出ていない石同士が接している部分。
加藤神社禰宜(ねぎ)・坂梨節男さん「(菩薩が彫られていることは)全く分かりませんでした。先代の宮司も全然知らないと言っている。団結して熊本を守れよという心が現れたのではないか」
観音菩薩が彫られた詳しい時期や意図は不明だが、石垣が約400年前に組まれたことから、それ以前に彫られたものとみられている。