気象庁会見 今後、同程度の地震の可能性も
16日午後2時21分ごろ、北海道の函館市で震度6弱の揺れを観測する地震があった。この地震による津波の心配はない。
気象庁の観測によると、16日午後2時21分ごろ、北海道の内浦湾を震源とするマグニチュード5.3の強い地震があった。震源の深さは11キロ。地震の規模を示すマグニチュードは5.3と推定される。
この地震で、震度6弱の揺れを函館市の川汲町で観測したほか、北海道の七飯町と鹿部町、青森県の大間町と風間浦村で、震度4の揺れをそれぞれ観測した。また北海道と青森県、岩手県、秋田県の広範囲で震度3から1の揺れを観測した。
函館市のコンビニエンスストアの店員「爆弾が落ちたような感じがしました。一瞬にしてボーンって感じでしたね。長さは5秒ぐらいですね。縦揺れでした」
北海道電力によると、北海道泊村にある泊原発は、この地震による影響はないという。日本原燃によると、青森県六ヶ所村にある核燃料の再処理工場やウラン濃縮工場などの施設について、この地震による影響はないという。
気象庁はこの地震について記者会見し、「揺れの強かった地域では周囲の状況を確認して身の安全を図るとともに、今後、当分の間はきょうと同じ程度の強さの地震が起こる可能性があるので、十分注意してほしい」と述べた。