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がん患者、年間推計86万人超 地域で偏り

2016年6月29日 15:53
がん患者、年間推計86万人超 地域で偏り

 国立がん研究センターが4年前の2012年に新たにがんと診断された人のデータを都道府県別にまとめた結果、新たにがんと診断された人が86万5000人を超えると推計され、胃がんや肝がんなどになる「地域の偏り」があることがわかった。

 国立がん研究センターによると、2012年の1年間にがんと診断された人は、男性50万3970人、女性36万1268人で、合計すると前年よりも1万4000人多い86万5238人と推計された。

 また、がんの部位別に見ると、男性は胃、大腸、肺、前立腺、肝の順で多く、女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順でがんが多いとの結果が出た。

 地域別に見ると、胃がん、肝がん、肺がんなどでリスクの高い地域があることがわかった。胃がんの患者の割合は、男女ともに東北地方と日本海側の県で高かったという。一方、女性の乳がんでは東京都が非常に高く、長野、三重、広島などでも高かったという。