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国立がん研究センター「がんに地域の偏り」

2016年6月29日 19:34
国立がん研究センター「がんに地域の偏り」

 国立がん研究センターの調査で、2012年に新たにがんと診断された人が、過去最多の86万5000人を超えたと推計され、胃がんなどになる「地域の偏り」があることがわかった。

 国立がん研究センターによると、2012年にがんと診断された人は男性50万3970人、女性36万1268人で、合わせて過去最多の86万5238人と推計された。

 がんの部位別に見ると、男性は胃、大腸、肺、前立腺、肝の順で多く、女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順でがんが多いとの結果が出た。

 また、地域別に見ると、胃がんの患者の割合は、東北地方と日本海側の県で高く、「塩分摂取の食生活が影響していると考えられる」と分析している。肝がんは近畿より西の地域で患者の割合が極めて高く、肺がんは北海道と近畿で高いという。一方、女性の乳がんでは東京都が非常に割合が高く、長野、三重、広島などでも高かったという。