山手線電柱転倒「強度を把握せず改良工事」
去年4月、東京のJR山手線の線路脇の電柱が倒れたトラブルで、国の運輸安全委員会は、電柱の強度が把握されないまま、改良工事が行われたことが転倒につながったとする報告をまとめた。
このトラブルは去年4月、JR山手線の線路脇にある電柱が倒れて線路に接触し、約9時間、運転を見合わせたもの。
報告書によると、JR東日本が改良工事の中で、電柱の基礎部分の強度を把握しないまま、支線を通常より高い位置に設置したため、電柱を横に倒す力が働いたという。さらに、倒れる約3週間前、電柱の梁(はり)と架線が撤去されたことが転倒につながった可能性が高いという。
また、事前に傾きが確認されたものの、「危険」と判断せず、必要な連絡を行わなかったことで傾斜が進み、トラブルが発生したと指摘している。