子供の食物アレルギーの中で最も多いとされる鶏卵アレルギーについて、生後６か月から卵の粉末を食べさせることで８割予防できたとの研究結果が発表された。

　この研究は国立成育医療研究センターが生後４か月までにアトピー性皮膚炎を発症した乳児を対象に行ったもの。生後６か月から加熱した卵の粉末を少しずつ食べさせるグループと食べさせないグループに分け、１歳になった時に鶏卵アレルギーになるかどうかを調べた。その結果、卵を食べなかったグループが６１人中２３人でアレルギーになったのに対し、食べたグループは６０人中５人で、発症を８割予防できたという。

　実際に行う場合はどのくらいの量を食べさせるのかなど必ず医師に相談してから始めてほしいという。