翁長知事「これからが踏ん張りどころ」
アメリカ軍普天間基地の辺野古移設をめぐり沖縄県と国が争っていた裁判で、最高裁は、国勝訴・沖縄県敗訴の判決を言い渡した。
この裁判は、翁長・沖縄県知事が辺野古の埋め立て承認を取り消したことをめぐり国が沖縄県を訴えていたもの。今年9月、福岡高裁那覇支部は、「普天間基地の被害を除去するには辺野古を埋め立てるしかない」として、国の全面勝訴の判決を言い渡していた。
沖縄県側は上告していたが、最高裁は20日、「前の県知事が出した埋め立て承認に問題はなく、これを取り消した翁長知事の行為の方が違法だ」として、上告を退ける判決を言い渡した。これで国勝訴、沖縄県敗訴の判決が確定した。
沖縄県民「あきらめだけです。国の方が大きいですから、従うしかないと思っている」
沖縄県民「県民は反対しているのに、無理やりその意見を聞かないで、無理やりって感じがする」
沖縄県・翁長知事「行政が司法の最終判断を尊重することは当然であると。速やかに取り消しの手続きを進めていく。今まさに新しいスタートに立ったなと。これからが私たち沖縄県民の踏ん張りどころ」
判決に従い翁長・沖縄県知事は、近く埋め立て承認の「取り消し処分」を取り消す方針を明らかにした。その一方で、「県民の理解が得られない新基地建設を進めることは絶対に許されない」として、今後もあらゆる手段を尽くして移設を阻止する考えも強調した。