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広島市の住宅地にイノシシ出没 目撃相次ぐ

2017年1月19日 19:58
広島市の住宅地にイノシシ出没 目撃相次ぐ

 広島市の住宅街でイノシシの目撃情報が相次いでいる。近くには小学校もあり、住民は警戒を強めている。

 広島市西区高須台の五反田さん一家は、今月8日から3回もイノシシを目撃した。

 住宅街にいるイノシシを撮影した五反田亮さん「生まれて初めてイノシシを見た。車から降りてみる勇気はなかった。イノシシの方が人間を恐れてる感じがした」

 イノシシが人間社会に近づくのは、エサを探すためとみられている。

 広島市 安佐動物公園・竹内輝明担当課長「もともと冬眠する動物ではない。冬でも夏でも活動している。冬の時期になれば、もともと住むところにエサが少なくなることはあると思う」

 山を造成した団地が広がる広島市西区では、これまで何度もイノシシが出没している。特に2015年あたりから被害相談が目立って増え始め、今年度はすでに200件を超えた。

 原因の一つとして考えられるのが、近くの地域で進む新しい団地の開発。すみかを失ったイノシシが増えた。

 五反田八千代さん「遭遇した時に、どうやって身を守ったらいいか(子どもに)伝えなきゃいけない」

 相次ぐ目撃情報に、周辺の小学校では集団での登下校を呼びかけている。プリントを配り、万一、イノシシに遭遇しても騒がず、ゆっくりとその場を離れるよう注意を促している。

 また、エサになるようなゴミは、ギリギリまで家の外に出さないなど、対策が必要だ。