×

海底火山「明神礁」で海面が黄緑に 噴火か

2017年3月24日 16:18
海底火山「明神礁」で海面が黄緑に 噴火か

 伊豆諸島南方にある海底火山「明神礁」付近で、海面が黄緑色に変色しているのが見つかった。今後、海底噴火がおきる可能性があるとして、海上保安庁は航行警報を出して周囲の船舶に警戒を呼びかけている。

 海上保安庁によると24日昼ごろ、伊豆諸島・青ヶ島の南南東、約65キロにある海底火山「明神礁」で、海面が黄緑色に変色しているのを航空機が見つけた。

 「明神礁」は伊豆諸島の青ヶ島の南にある海底火山「ベヨネース列岩」の一部で、周辺は戦後、数年おきに噴火を繰り返している。1952年には調査中の海上保安庁の測量船が激しい噴火に巻き込まれ、乗組員31人全員が死亡している。最後に海面の変色が確認されたのは1988年で、今回の変色はこのとき以来29年ぶり。

 海上保安庁と気象庁は、今後も小規模な海底噴火が発生する可能性があるとして、航行警報などを出して周囲の船舶に近付かないように警戒を呼びかけている。