小規模噴火の可能性 浅間山で火山ガス増加
群馬と長野県境にある浅間山では、今月に入って火山ガスの量が増加している。浅間山の噴火警戒レベルは「2」だが、気象庁は小規模な噴火が発生する可能性があるとして、火口から2キロの範囲に立ち入らないように警戒を呼びかけている。
気象庁がおこなった観測では、18日の火山ガスの放出量は、1日あたり3600トンだった。火山ガスの放出量が3000トンを超えたのは前回噴火がおきた2015年6月以来のこと。
浅間山では、現在、山頂火口から白色の噴煙がおよそ300メートル程度あがっているが、活動に特段の変化はみられないという。
一方、山頂火口直下のごく浅い場所を震源とする火山性地震は、2015年の噴火以降も多い状態が続いている。
火山ガスは、マグマが浅い部分に上昇すると放出量が増加することから、気象庁は今後、小規模な噴火が発生する可能性があるとして、警戒を呼びかけている。
浅間山の噴火警戒レベルは5段階のうち下から2番目の「レベル2」で、火口から2キロの範囲が規制エリアとなっている。
気象庁は、山頂火口から2キロの範囲では噴火による大きな噴石の飛散などに警戒してほしいとしている。