北朝鮮による拉致被害者の家族が「家族会」を結成し、活動をはじめてから２５日で２０年になる。都内で開かれた集会で家族は「今年中に解決してほしい」と改めて訴えた。

　拉致被害者家族会・飯塚繁雄代表（７８）「（家族会が）活動をはじめてから、もう２０年もたってしまった。それでも（被害者は）まだ助けを待っている。この長い時間の重みですね」

　松本京子さんの兄・松本孟さん（７０）「家族として、何としても助けださないといけない。今年いっぱいのうちに探して、何とか日本に帰れるようにしてやらないと」

　拉致問題をめぐっては、２００２年に５人が帰国して以降、被害者は１人も帰国できておらず、家族の高齢化が深刻になっている。

　２４日の集会で、家族らが改めて「今年中に解決してほしい」と求めたのに対し、加藤・拉致問題担当相は、「北朝鮮に具体的な行動をとらせるべく、あらゆる施策を駆使したい」と述べた。