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硫黄山の噴火警戒レベル、2に引き上げ

2017年5月9日 21:59

 宮崎県と鹿児島県の境にある霧島連山・硫黄山の火口で、今後、小規模な噴火が発生するおそれがあるとして、気象庁は噴火警戒レベルを1から2に引き上げた。

 気象庁によると、硫黄山では先月下旬から、山が隆起する地殻変動が繰り返し観測されているという。さらに東京大学地震研究所が行った調査で、火口内で地下から噴き出した泥が確認されたという。

 このため、硫黄山では火山活動が高まっており、今後、小規模な噴火が起きるおそれがあるとして、気象庁は9日午後7時20分に火口周辺警報を発表して、5段階の噴火警戒レベルを1から2に引き上げた。

 気象庁は硫黄山からおおむね1キロの範囲では噴火による大きな噴石に警戒を呼びかけている。