【地震被害状況】ホテルで57人が一時孤立
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25日朝、長野県南部を震源とする地震があり、王滝村と木曽町で「震度5強」の強い揺れを観測した。王滝村では83歳の女性が自宅で落ちてきた物が頭に当たって軽いケガをした。
気象庁によると、午前7時2分頃、長野県南部を震源とする強い地震があった。地震の規模を示すマグニチュードは5.6と推定され、震度5強を王滝村と木曽町で、震度4を岐阜県や石川県などでも観測した。
消防によると、王滝村では83歳の女性が自宅で落ちてきた物が頭に当たり、軽いケガをした。木曽町にある自動車販売店のショールームでは幅約9メートル、高さ3メートルにわたってガラスが割れた。
その他、木曽町や王滝村では住宅の塀や屋根瓦が崩れる被害が出ていて、落石により通行止めの箇所がある。木曽町の「御嶽ゴルフ&リゾートホテル」では道路の落石のため、宿泊客など57人が一時孤立したが、午前8時半に解消された。
気象庁によると、今回の地震は1984年に起きた長野県西部地震以来、地震活動が活発になった地域で発生した。また、今回の地震は御嶽山の火山活動と直接的な関係はなく、今のところ特段の変化はないとしている。
気象庁地震津波監視課・松森敏幸課長「揺れの強かった地域では今後1週間程度、最大震度5強程度の地震に注意してください。特に、今後2~3日程度は規模の大きな地震が発生することが多くあります」