東京都、豊洲市場「無害化」方針を断念
豊洲市場の移転問題を巡り、東京都は土壌や地下水の汚染を環境基準値以下にする「無害化」の方針を断念し、「地上の安全に万全を期する」などとする新たな方針を発表した。
豊洲市場への移転を巡っては、都が移転の前提として約束していた土壌や地下水汚染の「無害化」が達成されず批判が出ていた。東京都は21日に行われた豊洲移転に関する会議で、「無害化」の方針を断念し、「地上の安全に万全を期する」「地下水位を管理し中長期的に水質の改善を図る」などとした新たな方針を示した。
小池都知事「無害化に代わる新たな方針でも、徹底した情報公開などを引き続きやっていくことが信頼性の確保につながる」
一方、オリンピックまでに開通させるとしていた東京都心と臨海部を結ぶ環状2号線については、大会直前の2020年3月末をメドに整備を完了させることも明らかにされた。