8割以上が「存亡の危機」使用 文化庁調査
「存続か滅亡かの重大な局面」という意味の言葉について、本来の「存亡の機」ではなく、「存亡の危機」という表現を使っている人が8割を超えた。
文化庁の調査によると、「存続するか滅亡するかの重大な局面」という意味の言葉について、本来の言い方である「存亡の機」を使うと答えた人はわずか6.6%で、「存亡の危機」を使う人が83%だった。
さらに、「さわり」という言葉は本来「話などの要点」という意味だが、「話などの最初の部分」と解釈している人が半数以上いた。
また、「ぞっとしない」は本来「面白くない」という意味だが、「恐ろしくない」と解釈する人が半数を超えた。
文化庁によると、本来のものとは違う表現や解釈も、社会に浸透すれば辞書にも記載されるなどし、誤りとは言えなくなっているという。