新燃岳で火山性地震増加 気象庁が注意喚起
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鹿児島県と宮崎県をまたがる霧島連山の新燃岳で、先月から火山性地震が増えていて、気象庁は注意を呼びかけている。
気象庁によると、霧島連山の新燃岳では先月23日頃から火山性地震が増えていて、4日は39回、5日は午後7時までに51回観測されている。これだけの地震が確認されたのは、今年3月以来。
5日午後、気象庁の職員が現地で調査したところ、これまで同様、西側の斜面で噴気が確認されたが大きな変化はなかったという。
秋の登山シーズンを迎え、霧島連山を訪れる人も増えている。火山性地震は増えたものの、マグマの移動を示す火山性微動は観測されておらず、噴火警戒レベルは「活火山であることに留意」の1が継続されている。火口内や西側の斜面の割れ目近くでは小さな噴出現象が起きる恐れがあり、気象庁は注意を呼びかけている。