原発事故7年へ飯舘、農業再生の取り組みは
東京電力・福島第一原発の事故からまもなく7年。避難指示がほぼ解除された福島県・飯舘村に関する報告会が東京で開かれた。
報告会には、飯舘村の住民や研究者、学生ら約100人が集まり、村での農業再生の取り組みなどを話し合った。飯舘村の避難指示は、一部の区域を除いて去年3月末に解除されたが、村に戻った住民は全体の1割程度にとどまっている。
飯舘村で農業に取り組む菅野宗夫さん「(原発事故で)村民の生活が全てを奪われて、全てを捨てざるを得なかった。(今は)模索の段階ですけれども、チャレンジをしながら地域作りをやっていく」
報告会では、村で収穫したホウレンソウなどに含まれる放射性セシウムの濃度が食品基準値を大きく下回っている現状などが報告され、試食会も行われた。