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朝から、シニアも… 焼き肉サービス新戦略

2018年5月15日 19:49
朝から、シニアも… 焼き肉サービス新戦略

肉ブームを背景に、いま人気を集める焼き肉店。その競争も激しくなる中、これまでの焼き肉の固定観念を覆す新たなサービスが続々と始まっている。

■その1~朝から満足!!

京都に先月、オープンした「焼肉の名門 天壇・北山店」の開店時間は午前8時半。朝から多くの人が訪れ、焼き肉を食べることができる。

焼き肉は直接、網の上で焼くのではなく、ご飯やスープ、キムチやナムルなどが付く「朝御膳」として提供されている。

牛肉などを煮込み、酢やしょうゆと混ぜた特製のダシにつけ、女性でも朝からさっぱりと食べることができるという。

営業主任・河村愛子さん「きっかけはやっぱり、お客様の声が一番なんですけれども、『モーニングを食べてみたい』という」

利用客からの要望で始めたという“モーニング焼き肉”。今までになかった客層の獲得を目指しているという。

■その2~シニアはお得!?

先月、関東に初進出を果たした大阪の焼き肉チェーン「ワンカルビ 花小金井店」では、多くの高齢者が食べ放題のコースを注文していた。同店では年々食べる量が減るシニア世代のことを考え、割引サービスを導入している。

通常3580円で95品が食べ放題(2時間)のコースは、50代で3220円、60代で2860円、70代では2500円と段階的に安くなるという。(いずれも税別)

厚生労働省によると、70代以上の一日の肉摂取量は、2006年に47グラムだったが、2016年には66グラムに増えている。こうしたシニア世代にも広がる“肉好き”の傾向を見据え、割引サービスを導入したという。

店長・桃谷祐次さん「今後、やっぱりシニア層のお客様が構成的には高くなってくるという将来的な見込みがありますので、ファミリーのお客様もそうですし、年配のお客様にも選んでいただきたいと思っていますので」

■その3~あなたも肉のオーナーに!?

去年、オープンした東京・新橋の焼き肉店「YAKINIKU FUTAGO 37West 17th St.」では、ボトルキープならぬ“肉キープ”のシステムを導入。利用客がオーナーとなり、あらかじめ肉の塊を購入しておくと、店が最大90日間「熟成庫」で管理し、いつでも好きなときに食べることができるという。サイズや部位は選ぶことができ、およそ2キロで4万7000円ほど。

糸数泰さん「自分のお肉があるステータスにもなりますし、(熟成度合いで)何度も来て毎回違う楽しみ方をしていただけるところが利点」

他の焼き肉店と差別化ができ、店に何度も足を運んでもらう狙いがあるという。