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天皇皇后両陛下 最後の「全国植樹祭」出席

2018年6月10日 18:53
天皇皇后両陛下 最後の「全国植樹祭」出席

両陛下が10日、福島で最後の「植樹祭」に臨まれた。

天皇皇后両陛下にとって、最後となる「全国植樹祭」の式典は、津波で甚大な被害を受けた福島県南相馬市で行われた。

両陛下は、海岸防災林の中心となるクロマツなどの苗木を植えられていた。式典に先立ち、会場へ向かう高速道路で、両陛下は、初めて「帰還困難区域」に入られた。

福島第一原発周辺に最も近づいた地点では、雨のため原発そのものは見えなかったものの、速度をゆるめた車内からその方向をじっとご覧になっていたという。

また、震災後の天皇陛下の原発事故に対する強い思いを当時の側近が明かした。

震災当時の侍従長・川島裕さん「(天皇陛下と)『ヘリコプターで(原発を)上から見られないのかしら』『それは無理なのでは』というやり取りは(震災後)2、3週間たってから(あった)」「(原発への関心は)被災者に心を寄せる必然。現場にできることなら行ってみたいということ。福島の場合には(避難者が)いつ戻られるか分からないと大変気の毒に思っておられ、それはずっといまだに続いておられる話だと思います」

11日、両陛下は相馬市を訪問される。