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介護業界 外国人幅広く受け入れへ 現場は

2018年6月14日 16:05
介護業界 外国人幅広く受け入れへ 現場は

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「介護業界 外国人を幅広く受け入れへ」。若者が介護業界で活躍できる環境作りに取り組む「Join for Kaigo」代表の秋本可愛さんに話を聞いた。

労働者不足が深刻な社会問題となっているが、介護業界は特に深刻な状況だ。厚生労働省によると、介護業界では2025年までに55万の人材を確保する必要があるという。

そこで国が目を付けたのが、外国人労働者だ。政府は今月、介護、農業など5つの業種を対象に、いわゆる単純労働の分野でも幅広く受け入れるようにする方針を示した。これらを含め2025年頃までに、約50万人の外国人労働者の受け入れを目指しているという。

――この話題について秋本さんの意見をフリップに書いていただきました。

「おもてなし」です。

外国人人材の受け入れでも「おもてなし」がすごく大事だと思っています。東京オリンピック招致のときも「おもてなし」が海外にも注目されたと思うのですが、人が足りないというのは確かに事実です。

しかし人が足りないから、安い労働力として安易に受け入れるというより、オリンピックのときと同じように介護の業界でもおもてなしの心を持って、外国人の方を受け入れていくのがすごく大切だと思っています。

――その受け入れに関してですが、現場の声というのはどうなんでしょうか。

先ほど介護の現場では55万人が不足するとありましたが、今でも人材が足りないといわれている中で、受け入れていくことは今後、当たり前になっていくと思います。

介護業界としては、安い労働力として受け入れていこうという感じではなくて、実際に受け入れて賃金だけではなく、住まいの環境を整えたりとか、異文化の人が入ってくるのでその人たちの暮らしを支えたりなど、受け入れ態勢をしっかりつくっていきましょうという動きがあります。

――まさに「おもてなし」ということですね。

実際に日本の介護を学んで、ご自身の国で日本で学んだことを生かしていけるような教育環境などもしっかり整えていきたいと思っています。

――好循環が生まれるといいですね。

【the SOCIAL opinionsより】