優れた業績をおさめた研究者に贈られる「日本学士院賞」の授賞式が行われ、最後の出席となった天皇皇后両陛下が受賞をたたえられた。

天皇皇后両陛下は２５日午前、東京・上野で「日本学士院賞」の授賞式に出席された。この賞は、学術上、特に優れた業績をおさめた研究者に贈られるもので、退位を控え、今年が最後の出席となった両陛下が、拍手で受賞をたたえられた。

受賞者から研究についての説明を受けた陛下は、「どういう点が一番苦心されましたか」などと熱心に質問し、「随分恩恵を受ける人が多くなるでしょうね」と、それぞれの研究の成果を喜ばれていた。

午後には、皇居で受賞者を招いて茶会が行われ、両陛下は、研究を始めたきっかけを聞くなど、にこやかに懇談されていた。