木村拓哉さんよりプリン? ぎふ信長まつりの“近く”で日本一決定戦…大行列も
木村拓哉さんが信長に扮(ふん)し、多くの人が熱狂した「ぎふ信長まつり」のすぐ近くで、“国民的スイーツ”の日本一決定戦が開かれ、大行列ができていました。
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6日、木村拓哉さんの登場で異例の盛り上がりとなった「ぎふ信長まつり」。実はそのすぐそば、JR岐阜駅前の広場には、木村さん目当て“ではない”大行列ができていました。そのお目当ては――
来場者
「プリン! プリン! プリンの方が大事!」
東京からの来場者
「キムタクではなくて、プリン目当てで来ました」
ご当地プリンの日本一を決める「第1回 プリンアワード2022」が開催されていたのです。
ラムネ味のゼリーの食感と、氷砂糖のザクザクが楽しめる富山の「氷プリン」や、鳥取からは、砂丘の砂に見立てた粉末カラメルをかけていただく「砂プリン」などが出品されていました。
全国から選抜された20店舗が、日本一を目指しました。
中には、異色の参加者も。岐阜県大垣市の「粋料亭・助六」です。洋菓子店ではなく地元で有名な料亭で、プリンは会席料理などでも出していましたが、イベントに出品するのは初めてだといいます。
粋料亭・助六 佐竹智鷹さん
「下が豆乳を使ったプリン、その上に『だし』を使ったジュレ、その上に黒豆・金粉がのったプリンになります」
牛乳の代わりに豆乳を使い、だしのジュレと2層になっている、その名も「料亭和ぷりん」で勝負します。
粋料亭・助六 佐竹智鷹さん
「(この大会に)かけております。目指せグランプリです」
今回のプリン日本一決定戦「プリンアワード」を主催したのは、“なめらかプリン”で有名なパステルのプリンを生み出した所浩史さんです。所さんは3年前に、「プリンを通して、岐阜を盛り上げるイベントをしたい」と夢を語っていました。
ついに、念願のイベントが実現したのです。
プリンアワード主催者・所浩史さん
「木村拓哉さんが来なくても、多くのお客さんに来てもらえたと思う」
そして、審査員による試食がスタート。順位は、評価点と2日間の販売個数で決まります。
国際プリン協会・濱口竜平会長
「全体的なレベルが尋常じゃなく高い」
「料亭和ぷりん」の評価は――
東京・渋谷“テオブロマ”オーナーシェフ 土屋公二さん
「『極なめらか』なんです。そこに、だしの味がいい感じで入ってきて。ここまで(他のプリン)よりも、さらに特別な感じがします」
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迎えた結果発表。3位に選ばれたのは、鳥取の「砂プリン」。そして、「料亭和ぷりん」が2位に輝きました。
粋料亭・助六 中村秀之料理長
「これをきっかけに、『あそこ食べに行こうか』となるといい」
グランプリに輝いたのは、世界遺産・白川郷の湧き水をプリンと融合させた「水ぷりん」でした。
3位以内に入った店舗は、来年の出場権を得られるということです。