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デフリンピック ウクライナ代表選手らが浅草へ 浅草寺では「祖国ウクライナで戦う人たちに届け」と願い…

2022年7月30日 17:48
デフリンピック ウクライナ代表選手らが浅草へ 浅草寺では「祖国ウクライナで戦う人たちに届け」と願い…

ロシアによるウクライナに対する侵攻が続く中、聴覚障がい者のオリンピック「デフリンピック」のウクライナ代表で現在、日本で合宿中の選手2人が浅草を訪れ観光を楽しみました。

東京の観光名所、浅草寺で体を清めるという常香炉の煙を浴び、「祖国ウクライナで戦う人たちに届け」と願った2人。

今年5月、ブラジルで開催された夏季デフリンピックの投てき種目で金メダルを獲得したウクライナ代表のナタリア・ウルスレンコ選手とリマ・フィリモシキナ選手です。

21日から愛媛県でデフ陸上の日本代表選手らと強化合宿を行った2人は、地元の人と交流を深めようと、28日の愛媛合宿の最終日には、特別支援学校を訪れました。

「日本人はスポーツが得意で驚きました。そして、たくさんのろう者に会えて嬉しいです」とナタリアさんは話します。

そして「次の2025年のデフリンピックはぜひ日本で」と2人は話しました。

今回の2人の来日は、日本デフ陸上競技協会がクラウドファンディングで支援を募り実現したもので、協会は「今後もウクライナ人選手の支援を続けていきたいと考えています。みなさまの支援が多く集まれば、短距離などトラック競技の選手などにも日本で練習場所を提供できるので、これからも支援を呼びかけていきます。」とコメントしています。

2人は来週以降、長野県と北海道で合宿を行い、来月中旬には避難先のルーマニアへ戻る予定です。