今月1日に行われた水俣病の被害者団体と伊藤環境相との懇談の場で、被害者団体側の発言途中に環境省側がマイクの音を切ったとして、問題となっています。

水俣病患者連合・松崎重光副会長「水銀を垂れ流さんと、こういうことにはならんかったがね…と私はいつも家内と話していました」

環境省担当者「申し訳ございません。話をおまとめください」

水俣病患者連合・松崎重光副会長「妻の妻の…」

別の参加者「切られた、スイッチ」

この懇談では、持ち時間の3分が過ぎると、環境省側によって一方的にマイクが切られ、参加者から批判があがりました。

環境省担当者「事務局の不手際でございました。誠に申し訳ございません」

参加者「不手際ということはやった（音量を下げた）ということだね」

伊藤環境相「私はマイクを切ったことについて認識しておりません」

参加者「すみません、認識できたでしょ？」

この問題で環境省は、懇談の司会をした担当室長が現地に謝罪に出向くとしていますが、被害者団体側は伊藤環境相の謝罪を要求して8日、記者会見するとしています。

林官房長官は7日午後、「水俣病対策については様々な関係者の意見を丁寧に聞くことが重要で、適切な対応であったとは言えない」との見解を示しています。