全国で旅客船の安全総点検を開始 通信設備など重点的に 国交省
旅客船の利用が増える年末年始をひかえ、国土交通省は全国で旅客船の安全総点検を開始しました。北海道・知床の観光船事故を受け通信設備などを重点的に点検しています。
12日に点検が行われたのは東京と徳島などを結ぶ定員およそ270人の旅客船です。ことし4月、北海道・知床沖で発生した観光船沈没事故で運航会社に運航可否の判断や陸との通信体制の不備など違反行為が多くあったことから、今回の点検では、天候や海の状況をふまえた運航可否の判断基準や通信環境などについて重点的に確認が行われました。
総点検は全国およそ2000の事業者を対象に来月10日まで行われる予定で、国土交通省は「安全確保に100点満点はないので不確かな点がないかチェックする」としています。