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全国で「節電要請期間」スタート “ポイント”最大5000円相当も…“3%節電”するには?

2022年12月1日 21:53
全国で「節電要請期間」スタート “ポイント”最大5000円相当も…“3%節電”するには?

1日から、冬の期間としては7年ぶりに、全国で「節電要請期間」が始まりました。都内のホームセンターでは、節電家電や“あったかグッズ”が売り上げを伸ばしています。こうした中、政府は、最大5000円相当がもらえる「節電ポイント」を開始しました。どのように工夫すれば節電できるのでしょうか。

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1日、東京都心は午後2時に8.8℃と、真冬並みの寒さになりました。冬らしさが一気に深まる中、本格的な寒さの到来に、節電家電や“あったかグッズ”が売り上げを伸ばしているといいます。

人が入ったことをセンサーが感知してヒーターがつく「こたつ」もあります。

カインズ朝霞店 マネージャー
「人感センサーのこたつに関していいますと、直近1か月の売り上げが前年比2~3割増えているような状態です」

ほかにも湯たんぽ、毛布など体を温めて過ごすグッズも人気だといいます。

さらに、ある工夫をしている人もいました。

買い物客
「ホットカーペットの下に断熱のシートを敷いたりだとか、窓に冷気を抑えるものを貼ったりだとか、そういったところから、ちょっと工夫していこうかなと」

1日から来年3月末まで続く「節電要請期間」。その背景には、夏と同じく「電力ひっ迫への不安」があります。

政府は、この冬の電力需給の見通しについて、電力の余力を示す「予備率」は、安定供給に必要な3%は確保できるとしながらも、悪天候で太陽光による発電量が不足したり、急激な気温低下が起きたりするなどで需給がひっ迫する恐れもあるとしています。

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東京・千代田区の「三井住友海上・本店」では、1日から一部のエレベーターの稼働を停止したほか、エアコンを使いすぎないように「ウォームビズ」で働くことを推奨しているといいます。

社員
「きょうは結構寒いので、タートルネックを着ているのがポイントです」

三井住友海上・総務部 松尾典幸部長
「節電が当たり前ってことになっていけば電力の面でも良いでしょうし、CO2削減にもなって、それが一番良いかなというふうに思います」

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多くの人に節電に取り組んでもらうため、政府が始めたのは、最大5000円相当がもらえる「節電ポイント」です。各電力会社を通じて参加すると2000円分、さらに、1月分から3月分の電気使用量を去年の同じ月から3%以上減らすと、1000円分上乗せされていくというものです。このポイントは、電子マネーなどに換えることができます。

では、“3%の節電”にはどうすればいいのでしょうか。

東京電力エナジーパートナー・お客様営業部・消費生活アドバイザー 中村剛さん
「暖房22℃から20℃に変えると(家の電気使用量)全体の2.7%、約3%弱ですね、このぐらい減ると」

このように話すのは、節電に詳しい東京電力社員の中村さんです。温度を下げることで、3%の節電にぐっと近づくといいます。さらに、冷蔵庫の設定温度も、冷気が循環しやすいよう食品を詰めすぎないことで、1.5%の節電につながります。

東京電力エナジーパートナー・お客様営業部・消費生活アドバイザー 中村剛さん
「夏は強になっていた(設定温度)を、冬は中にするといいですね」

ほかにも、暖房便座の温度設定を下げて、ふたを閉じたり、無駄な照明を消すなど、普段の生活の中で少しずつ節電をすれば、3%は達成できるといいます。

政府は夏と同様、健康に影響のないように暖房などを適切に活用して、無理のない範囲での節電を呼びかけています。

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