口永良部島の観光客ら屋久島に戻る
鹿児島県屋久島町の口永良部島の噴火警戒レベルが4に引き上げられたことを受け、観光客などが隣の屋久島に戻った。
口永良部島の新岳で火山性地震が増え、気象庁は15日、活動がさらに高まる恐れがあるとして、噴火警戒レベルを2から避難準備の4に引き上げた。火口の周辺約3キロの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけていて、屋久島町は島内全域に避難準備情報を出した。
口永良部島には65世帯105人が住み、一部の地区では住民が近くの公民館に避難している。このほか、観光などで約40人が訪れていたが、15日夕方、ほとんどがフェリーで隣の屋久島に戻った。
島の周辺では住民が島の外に避難する場合に備え、海上保安庁の巡視船6隻が待機しているという。