高校生、大学生、専門学生ならタダで利用できるというフリースペースがにぎわっています。一体どんな場所なのでしょうか？

新宿駅のすぐそばにある雑居ビルの一室に、学生でごった返すスペースがあります。ここは、学生であればお金は一切かかりません。場所代はもちろん、Ｗｉ－Ｆｉやコピー機、飲み物まで無料です。ホワイトボードやマイク、プロジェクターも無料で使えます。

取材したこの日は、複数の高校の生徒が運営する卒業進学イベントの打ち合わせや、東北支援を行う大学生の団体が手がけるお祭りの最終ミーティングや配布物の準備が行われていました。東北支援学生団体“Ｊｏｙ　Ｓｔｕｄｙ”の長坂さんはこう話します。

「僕たち学生はお金がそんなにないので、無料で使える場所はとてもありがたい」

利用人数や活用方法に決まりはありませんが、無料で利用するには条件があります。利用の際に、決められた企業のＱＲコードを読み込み、必要事項を入力。これで学生は無料になります。

企業のアンケートに答えたり、企業アカウントをリツイートするなど内容はさまざま。企業側は、ＳＮＳの拡散力が高い学生に自社商品を発信してもらう場所として期待するほか、学外で活動する行動力のある学生を採用する場所としても活用しているそうです。

フリースペース“賢者屋”の社長・佐藤さんは、この場所を作った理由をこう話します。

「自分たちの将来に向かって頑張って走っているような子たちが、当たり前に使ってくれるようなところを作っていきたいなって」

現在は東京・大阪の２か所ですが、２０２０年を目標に７か所まで増やしたいということです。


【ｔｈｅ　ＳＯＣＩＡＬ　ｔｒｅｎｄより】