“起業家兼投資家”が語る新しい働き方とは
起業家でありながら投資会社も運営している麻生要一氏。麻生氏はリクルートで多くの新規事業を立ち上げ、今年の春に退職。企業内新規事業を支援する会社や、医療レベルのゲノム・DNAを解析する会社を立ち上げた。さらに起業家を支援するベンチャーキャピタルにも参加している。
――色々な顔を持たれていますが、起業家と投資家は同時にできるものなのですか。
この20年、インターネットという新しい技術が世界を変えてきたように、これからも新しい技術やビジネスモデルが世界を大きく変えていくと思います。そういう新しい未来に対しての仕掛けをし続ける人でありたいと思って、まずは起業家という職業を選びました。
起業家と投資家というのはすごく似た職業です。新しい未来をつくる事業、それを実行する人か、そこに対して資金を提供する人かという違いはあるのですが、どちらも新しい技術を使って、それを社会に実装していくという共通したスキルが求められる仕事です。切っても切り離せない職業であることから、その2つを同時にやることは僕の中ではすごく自然なことでした。
実際に成功している多くの起業家は投資家としての実力も兼ね備えているし、成果を出している投資家というのは起業家としての側面も持っています。少し大変ですが頑張ってやっていきたいと思っています。
――起業家として2つの会社を経営されていますが、別の業種ですよね。
全く異なる2つの会社を同時に操業しています。
――大変ではないのですか。
そうですね。それも自分自身を使った社会実験の意味も含めて、こんな働き方が面白いんじゃないかと思っています。
昨今、産業の垣根がなくなってきているとよくいわれます。ひとつの技術やビジネスモデルが、多面的に色々な産業で活用されていくような時代になっていくと思います。
同時多発的に、異分野の仕事をすることが回り回って、それぞれの仕事の成果につながる。そういう働き方が主流になると考えております。
自分自身の働き方を使って、そういう社会を作っていきたいということを含めて、全く違う分野なのですが頑張って2つの会社を経営しようと思っております。
【the SOCIAL guestより】