北海道地震 活断層動いた可能性否定できず
政府の地震調査委員会は11日、最大震度7の揺れが起きた北海道の地震について、地下の浅い部分まで破壊が進んでいたことを明らかにした。その上で、今回の地震が、活断層である「石狩低地東縁断層帯」に影響を与えたり、活断層の一部が動いた可能性ついては、「否定できない」としている。
地震の専門家が集まる政府の地震調査委員会によると、最大震度7の揺れを観測した「北海道胆振東部地震」では、地下の約35キロから15キロにわたって断層の破壊が起きていたという。地震調査委員会は、震源を約35キロと推定しているが、浅い部分まで破壊が進んだことで、地表では震度7の非常に激しい揺れが起きたと分析している。
また、浅い部分まで破壊が起きていたことを踏まえ、平田委員長は会見で、今回の地震が、活断層である「石狩低地東縁断層帯」に影響を与えたり、「石狩低地東縁断層帯」の一部が動いた可能性については、「否定できない」との認識を示した。その上で、「揺れが強かった地域では、地震発生後1週間程度は、震度7程度の地震に注意してほしい」と説明している。