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台風で気象庁緊急会見「記録的暴風の恐れ」

2018年9月29日 17:48
台風で気象庁緊急会見「記録的暴風の恐れ」

大型で非常に強い台風24号が沖縄に最接近し、30日には勢力をたもったまま本州に上陸する恐れがある。気象庁は29日午後、緊急の会見を開き、「特に紀伊半島から東日本太平洋側を中心に、記録的な暴風が吹く恐れがある」として、厳重な警戒を呼びかけている。

気象庁・梶原靖司予報課長「30日に非常に強い勢力で西日本に接近・上陸し、10月1日にかけてさらに加速して、東日本・北日本を縦断する見込みです。特に紀伊半島から東日本太平洋側を中心に、記録的な暴風となる恐れがあります」

気象庁によると、「特別警報」の発表以外で予報課長自らが緊急会見を行い、強く警戒を呼びかけるのは異例のこと。

気象庁は、「日本列島のほぼ全域が暴風域に入る恐れがある」とした上で、今月はじめに台風21号が近畿に上陸した際に、関西で出たような暴風の被害が、今回は、名古屋や首都圏を含む、東日本の太平洋側でも起きる恐れがあるとしている。

東京でも、30日深夜から10月1日未明にかけて、これまでに経験がない最大瞬間風速50メートルの暴風が吹き荒れると予想されている。

気象庁は、風で飛ばされやすいものを固定したり、室内に片付けたりするなどの対策をとるほか、30日はできるだけ外出を避け、長時間の停電に備えて懐中電灯やラジオを用意するよう呼びかけている。

また、気象庁は、30日夜は伊勢湾や三河湾を中心に「顕著な高潮が起きる恐れがある」として、厳重な警戒を呼びかけている。