お湯をかけるだけで60秒後にはカツカレー
お湯をかけるだけで、スープやみそ汁を作ることができるフリーズドライ食品の進化が止まらない。本格グルメのフリーズドライもある。取材した。
茶色い塊にお湯をかけると徐々に溶けながら崩れていき、フォークでほぐしていくと固形物が…60秒で完成したのはカツ入りカレールーだ。
カツには衣をしっかり付けた国産鶏のささみ肉を使用している。ルーは玉ねぎで甘みも引き出している。他にもビーフシチューや親子丼の具、クリームパスタまである。
これまでみそ汁など、汁物に限られていたフリーズドライ食品が調理に手間の掛かる本格グルメまで進化を遂げている。
冷凍後、真空乾燥させることで食品の水分だけを抜くフリーズドライ製法。味や食感、さらには栄養素も損なわれにくい反面、ある弱点があった。
アサヒグループ食品・企画本部の土屋結香さん「油分の多いものであったりとか、でんぷん質の多いものは元に戻りにくいという性質がある」
カツカレーのカツは肉の種類から揚げ方まで試行錯誤し、2年かけてささみカツにたどり着いた。現在、ラインアップは150種類以上に増加した。
災害が続く今年、アンテナショップでは備蓄品としてフリーズドライ食品を買い求める人が後を絶たないという。東日本大震災を機に非常食としても注目され売り上げは伸び続けている。
土屋さん「日々、お召し上がり頂きながら、使った分をまた補うローリングストックのひとつとして使うこともオススメしています」
【the SOCIAL trendより】