免震装置検査データ改ざん KYB以外でも
免震装置の検査データ改ざん問題をめぐり、油圧機器メーカーKYBとは別の会社でもデータ改ざんが発覚した。
検査データの改ざんが新たに発覚したのは、川金ホールディングスの子会社で、「光陽精機」が製造し、「川金コアテック」が出荷した免震・制振オイルダンパー。
KYBの改ざん問題を受けて社内調査を行ったところ、2005年2月から先月まで、顧客と取り決めた基準に満たない製品を学校や病院など全国93物件に出荷していたことが分かったという。
改ざんには、3人の検査担当者が関わっていて、製品の性能や納期について顧客の要求に応えるため、データを改ざんしたと説明している。
川金ホールディングスは、所有者の了解が得られていないとして、個別の物件名を公表していない。
一方、埼玉県や神奈川県など一部自治体は、自主的に物件名を公表していて、行政機関の庁舎や集合住宅で問題の製品が使われていたことが明らかになっている。