転機はあの日…先生はアスペルガー症候群
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アスペルガー症候群と診断された23歳の女性。今年から自分が通った中学校で先生をしています。指導するのは「通級」と呼ばれるクラス。後輩たちを温かく見守っています。
現在、埼玉県の中学校で教えている新井麻衣良さん。小学4年の時、いじめが原因で不登校になりました。中学生になった新井さんは、「通級」に救われたといいます。
新井さん「空気が読めなくて、自分の話したい話をずっとしてしまう」「(通級が)なかったら…多分、私はずっと家にいて、ずっと人と接せずにいたと思う」
「通級」とは教室での学習や他人とのコミュニケーションなどが苦手な子供たちに対して、その場に応じた行動ができるように指導するクラスです。富士見中学校では2人の専任教師と3人の支援員と呼ばれる非常勤で22人の生徒を見ています。
新井さんは支援員として今年から母校の通級で働いています。中学3年の時、通級の三富先生に言われた一言が、大きな転機となりました。
新井さん「“将来、発達障害に関わる仕事をしたらどう?”と言ってもらったのがきっかけ」
高校・大学に進学して、今年、支援員となったのです。この日、通級で行われていたのは調理実習。ある生徒は少し落ち着きがありません。そして、歌を歌い始めました。でも、調理が始まるとサツマイモをきれいに切っていきます。その様子を温かく見守ります。教室になじめない中学3年生の女子生徒には、アドバイスをおくります。
そして将来の夢は――
新井さん「ゆくゆくは、もっと活動の場所を広げたいなと思っていて」「(発達障害の)子どもたちと周りの人たちをつなぐような活動ができたらいいなと」
【the SOCIAL viewより】