「発達障害」16歳のコーヒー焙煎士
16歳のコーヒー焙煎士、岩野響さんは小学生の時、アスペルガー症候群と診断された。
岩野さん「学校の中だと何をやってもできなくて、僕なんか何をやってもできないんだって、毎日すごく苦しくて苦しくて…」
アスペルガー症候群は、発達障害の一種だ。岩野さんは中学校に進学したものの、黒板の板書や宿題ができないなど、学校生活になじめなかったという。
中学1年で学校に通うのをやめ、興味のあったコーヒーの焙煎に挑戦。大型の焙煎機を使いこなし、1日に焼く豆は多い日で約50キロ。焼け具合による色や香りの変化を見逃さず、絶妙な焼き加減を目指している。
岩野さん「目で見て、音で聞いて、嗅覚を使って、肌の感覚っていう部分も…。すごく集中して五感を使ってみているので、のめり込む性質は焙煎にはぴったりだったと思います」
独学で腕を磨き、2年前には地元の群馬県桐生市で「HORIZON LABO」をオープンさせた。奥深い味わいが評判を呼び、通信販売のほか、東京都内や群馬県内の店舗で販売されている。
岩野さん「コーヒーがあったからこそ、色々な人とつながれて、色々な生き方がある、色々な仕事があるって知ったからこそ自分のことを認められた。今はコーヒ以外のこともどんどん挑戦していきたい」
【the SOCIAL lifeより】