【熊本6弱】1人搬送 ガラス割れる被害も
3日午後6時10分ごろ、熊本県で最大震度6弱を観測する強い地震があった。この地震で1人が軽いケガをした。
気象庁によると、震源は熊本地方で、地震の規模を示すマグニチュードは5.1、震源の深さは約10キロと推定されている。和水町で震度6弱、熊本市北区と玉東町で震度5弱を観測した。津波はなかった。
防災士・柳原志保さん(和水町)「机の上のほうにあったものが落ちてきて、これはけっこう揺れたぞという感じがしました」
震度6弱を観測した和水町では、小学校の窓ガラスが割れたり、神社の鳥居の一部が壊れたりするなどの被害が出た。和水町では、町内の4か所に計32人が自主避難している。
避難した人「びっくりしたのが先で、まさかと思った」
避難した人「(物が)割れたとか、落ちたとかはなかった」
警察によると、益城町で87歳の女性が自宅で転び、病院に搬送された。ケガの程度は軽いという。
九州新幹線は、博多と熊本の上下線で終日運転を見合わせた。JR熊本駅は、Uターンラッシュの時期ということもあり、大変混雑していた。
熊本駅の利用客「大阪の方まで帰る予定だったけれども、新幹線きょうは大阪まで動かないかなと思って、払い戻しで、きょう、もう一泊します」
熊本駅の利用客「(福岡まで)ちょっと帰れないかもって焦っています」
地震のため、走行中の複数の新幹線が緊急停車した。JR九州では緊急停車した列車を徐行運転で最寄りの駅に誘導した。このうち1本の列車は3日午後10時半ごろに新玉名駅に到着し、乗客およそ130人が降り立った。
利用客「熊本駅に向かって帰る予定だったんですけど、ちょっとつらかったですね」