船長飲酒 にっぽん丸調査、船体に穴も確認
先月末、グアムの岸壁に衝突し、船長からアルコールが検出されたクルーズ船「にっぽん丸」が横浜に到着し、国の運輸安全委員会の調査官が船体の調査を行った。
商船三井客船の大型クルーズ船「にっぽん丸」は、先月30日、グアムを出港する際、岸壁に衝突した。事故後、船長から呼気1リットルあたり0.15ミリグラム以上という日本の法令に定められた基準を超えるアルコールが検出されたことがわかっている。
「にっぽん丸」は仮修繕を終え、14日昼過ぎ、横浜に到着し、国の運輸安全委員会の調査官が、船体の調査を行った。船の後方に2か所ある損傷のうち、右舷側には、幅約4メートル、高さ約2メートルの穴が開いているのが確認できたという。
調査官は今後、乗組員の聞き取りも行い、船長の飲酒の状況や事故との因果関係について調べることにしている。