沖縄県民投票 全県で実施される見通しに
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先である名護市辺野古の埋め立てへの賛否を問う「沖縄県民投票」が、選択肢に幅を持たせた上で、全県で実施される見通しとなった。
来月24日に実施が予定されている県民投票をめぐっては、宜野湾市や沖縄市など5つの市で、投票実施のための予算案を議会が否決したことなどから、市長が不参加を表明し、有権者のおよそ3割にあたる36万人余りが投票できなくなる可能性があった。
しかし、全県実施を求める世論の高まりをうけて、県政の与野党が24日に協議し、条例を改正した上で、投票の選択肢を「賛成」「反対」の2択から、「どちらでもない」を加えた3択に増やすことで双方が歩み寄った。
条例の改正案は、来週の県議会で全会一致で可決される見込みで、不参加を表明していた5市も参加に転じる見通しだが、投票準備が間に合わない場合、5市だけ日程がずれる可能性もある。