拉致被害者家族ら 金正恩氏へメッセージ
北朝鮮による拉致被害者の家族と支援団体は、初めて、金正恩委員長本人に向けたメッセージを発表した。「全員の帰国が実現すれば、国交正常化に反対する意志はない」と述べ、帰国を決断するよう訴えている。
「拉致被害者家族会」と支援団体の「救う会」は、今年の活動方針を決める会議を開き、金委員長へのメッセージを発表した。「ひたすら帰りを待ち続けている親兄弟の張り裂けるような胸のうちを、ぜひご想像ください」と心情をつづっている。
横田めぐみさんの母・横田早紀江さん(83)「(拉致から)41年という長い年月がたち、生殺しのような状態が続いている」
横田めぐみさんの弟・横田拓也さん(50)「私たちの本気の思い、つらい気持ちが伝わることが、とても意味があるだろうということ」
家族らは、「全員の帰国が実現すれば、帰ってきた被害者から秘密を聞き出して国交正常化に反対する意志はない」と、これまでより踏みこんで、すべての被害者の一括帰国をすぐに決断するよう訴えた。