自民“説明なく方針転換” 小池知事を追及
旧築地市場の再開発案を巡り、東京都議会は小池知事を委員会に呼んで集中質疑を行った。自民党や共産党は、小池知事が説明もなく、再開発の方針を転換したと厳しく追及した。
自民党・山崎一輝都議「市場機能を持つ『食のテーマパーク』という具体的な方針であったが、変節したのは明白であります」
小池都知事「『食のテーマパーク』という言葉に大変こだわっておられますが、その中身については何ら変わっていないということでございます。『食のテーマパーク』という言葉を使うか使わないかは別にしましても、その趣旨は変わっていないわけでございまして、よって方針を変えたわけではないということでございます」
都は、1月に国際会議場を柱とする築地跡地の再開発案を公表したが、小池知事が2017年に表明した市場機能を残した「食のテーマパーク」構想は含まれていなかった。
小池知事は委員会で、「基本方針、方向性は何も変わっていない」との主張を繰り返した上で、「時代の変化も受け止め、基本方針からフリーズしていては豊洲を生かすことにはつながらない」と説明した。
ただ、自民党などは、「フリーズしないということは、変わったということだ」と批判し、今後も小池知事の説明責任を求め、追及を続ける方針。