競馬場公式SNSのやり取りで波紋…何が
岐阜県のある競馬場が発信した公式のツイッター。その内容が物議を醸している。ツイッターに上げられたのは競馬場の採用内定者の投稿と、それを戒める研修担当者とのやり取りだった。一体どんな内容なのだろうか。
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岐阜県笠松町にある笠松競馬場。競馬の一時代を築き上げ、歴史に名を残すオグリキャップ。その大スターを誕生させたことでも有名な競馬場。しかし今、この競馬場をめぐり、ネット上である物議を醸す事態となっている。笠松競馬場の採用内定者と研修担当者による、SNS上でのやり取りの内容が波紋を呼んでいるのだ。
一体、何があったのだろうか?そのやり取りを示すSNS。採用内定者が「あと半年は仮採用なので下手なことは出来ないんですが、本採用になったら、はっちゃけたいと思ってます」と投稿。これに対して、笠松競馬場の研修担当者は――
研修担当者「現時点で、すでに『下手なこと』をやってしまっていることに気が付いてください。半年後に『はっちゃけ』の予告をされると、当方には警戒しかありません」
また、「運良く引っ掛かりましたので、色々とチャレンジしてみたいと思います!」という投稿に対しては―
研修担当者「当方は、あなたを『引っ掛けた』つもりはありません」
―と返信した。
さらに…
研修担当者「公営競技に携わる公務員であることを世界に発信するリスクを、どのように考えているのですか?」
叱責するような内容も。
競馬ファンは――
競馬ファン(20代)「(笠松競馬場のツイッターは)結構見ますね。SNSは簡単にシュッと(拡散)いっちゃうんで、そういうのもちょっと考えてほしいなと」
一方で、SNS上では――
「なんでこんなとこで公開処刑してんだ。雇用側のパワハラじゃねえか」
「公開処刑」という言葉で、批判する人もいれば。
「経営運営側なら警戒する。パワハラとかでは全くない」
笠松競馬場側を擁護するなど、賛否両論の意見が飛び交った。
ネットリテラシーの専門家は、笠松競馬場の雇用者は「公務員」である点にも注目し、双方に配慮が必要だったという。
Webメディアコンサルタント・落合正和氏「(採用内定者は)会社名とか就職先、勤務先の名前、(採用内定者は投稿に)もう少し慎重になってもよかったんじゃないか。(他にも)連絡手段はあるんじゃないかなと思いますので、(研修担当者は)公の場ではなくて、他の人が見えない場でやっていけばいい」
笠松競馬場を運営する岐阜県地方競馬組合は―
岐阜県地方競馬組合・岩越誠事務局長「SNS上でのやり取りは事実で、調査をしています。公式のSNSでやり取りをしてしまったことは適切ではありませんでした」
―と述べていて、対応を検討していくという。