がん“可能性”指摘も…見落としで患者死亡
富山大学付属病院で去年春、患者にがんの可能性が指摘されているにもかかわらず、担当医師が見落としていたことがわかった。患者は亡くなったが、病院は、見落としと死亡に因果関係はないとしている。
見落としがあったのは富山市の富山大学付属病院で、去年春に患者のCT検査を実施した放射線科の担当医師が、画像診断報告書にがんの可能性を指摘していたにもかかわらず、泌尿器科の担当医師が見落とし、適切な処置が行われていなかった。
患者は去年夏ごろから腹痛と食欲不振を訴え、秋ごろにCT検査を受けたところ、がんが進行した状態で見つかった。患者は今年初めに亡くなったという。
16日の会見で病院側は、去年春に指摘された時点で、がんが全身に転移していた可能性があり、見落としと死亡に因果関係はないとしている。