“紙で造った”建築の意義 建築家・坂茂
大地震などの被災地で被災者の支援活動をしている世界的な建築家の坂茂氏が、16日夜の深層NEWSに出演し、紙を材料に使った建築の意義を訴えた。
建築家・坂茂氏「デベロッパー(開発業者)が金もうけのために造った建築はコンクリートで造っても仮設です。でも僕らが造った紙の教会、神戸で10年使われて、そのあと解体して台湾の地震被災地に寄付されて、今でも使われています。もう20年以上。これパーマネント(半永久的)になったんですね。みんなが愛してくれれば、たかが紙で造ってもパーマネントになり得る」
「都市だって、よく『遷都』とか言われて都市を丸ごと移動するとか。国体みたいに、あるいはオリンピックみたいに4年ごとに首都を移転したらいいんじゃないか、仮設で。例えば東北地震があった後は大変だから仙台に首都を移転して、その方が被災地に近いですからね。仮設建築でいいんですよ。また4年後に熊本に移してもいいし」
坂さんはまた、以前に比べて若者が災害の被災者支援活動に積極的に参加するようになったと平成の30年間を振り返った。