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東京都が開発“新品種イチゴ”のお味は?

2019年5月16日 16:00
東京都が開発“新品種イチゴ”のお味は?

先日イチゴの新しい品種「東京おひさまベリー」が発表されました。開発したのは、東京都。なぜ、イチゴを開発したのでしょうか。

先週、小池都知事は、東京都が開発したイチゴが新しい品種に登録されたと発表しました。完成までに約20年かかったというイチゴ。その名は「東京おひさまベリー」。東京・立川にある施設でそのイチゴは栽培されていました。

東京都農林総合研究センター・木下沙也佳さん「こちらが東京おひさまベリーの畑です」

小菅キャスター「ハウスじゃないんですね」

木下さん「露地で栽培するので、東京おひさまベリーという名前をつけています」

おひさまを浴び、真っ赤に実った「東京おひさまベリー」。そのうちのひとつを食べてみると…。

小菅キャスター「近づくと甘い香りがします」「ふわっとほぐれて、甘みが凝縮されています。濃厚ですね」

実が大きく、酸味、甘み、香りのバランスが良いことが特徴だという「東京おひさまベリー」。昔から露地栽培されている「宝交早生(ほうこうわせ)」と大きさを比べると、ひと回りほど大きいんです。しかも、イチゴを切ると中まで真っ赤。そのためジャムやジュースにするときれいな色が出るといいます。

ハウス栽培が多いイチゴですが、「東京おひさまベリー」は露地栽培のイチゴ。なぜ、露地栽培にこだわったんでしょう。

木下さん「ハウスを作るにはお金がかかります。しかし露地ですと、その分お金をかけずに取り組めるのが大きなメリットだと思います」

しかも東京は広い土地がないため、別の農産物を作ったあと、同じ畑でイチゴが作れる露地栽培が向いているといいます。東京都は、この「東京おひさまベリー」で農家の所得向上を期待しています。

では、価格はどうなるのでしょうか。

木下さん「苗の価格としては、他の品種とほぼ変わらない価格と考えられるので、イチゴの価格もそこまで高い価格にはならないと思います」

東京都が初めて開発した「東京おひさまベリー」。早ければ来年の5月ごろ、直売所などで購入できるようになるそうです。