店番はウサギ?頑張る“過疎地のコンビニ”
“変なコンビニ”というコンビニ「ヤマザキショップ協和店」。看板には爆竹の表記が。中に入ると、店番は看板娘ならぬ看板ウサギ、名前はタラコです。お客さんが入って来ました。
おばあちゃん「クマにやられたんだよ」
このおばあちゃんはクマにトウモロコシ畑を荒らされてしまったそうです。クマよけとして爆竹は必需品です。天井には扇風機が逆さづり。冷蔵庫を外から冷やすことで、結露を防ぐことができます。
こちらはお弁当類の商品棚。家庭用冷蔵庫を改良し、ガラスの扉をつけています。これは、無駄なく温度管理をするため。全て電気代を減らすための工夫です。
お店があるのは、秋田県の山間部。農家で高齢者が多いため、店内には、おにぎり・弁当・麺類と書かれていますが、売れないお弁当は置いていません。代わりにお菓子が人気。商品棚の大部分を占めています。農業道具や、野菜の種も置いています。
以前は、秋田県有数の都市・由利本庄市でコンビニを経営していた渡部さんは、6年前に故郷に近いこの町に移住しました。ところが、集落は30戸しかありません。売り上げは由利本庄市の頃と比べて30分の1。そこで、渡部さんは自ら店を改造・改革。商品は求められるものだけを置き、資格を取って、電気工事も自らの手で行いました。
子どもが3人しかいない地域。子どもたちの友達としてウサギを店におきました。試行錯誤を重ねて5年。なんとか、店も成り立っています。
渡部さん「やっぱり、恵まれないと考えるんですね」
従来の形を崩した変なコンビニ。どんな場所でもやっていけるという知恵がつまったお店です。
【the SOCIAL viewより】