カルガモの親子「守りたい」…地元住民の願いに自治体が動く
神奈川・川崎市の中原街道沿いの遊歩道に、カルガモの親子がすみついています。カルガモは都会で暮らしているため、「車にひかれる危険からカルガモを守りたい」という地元住民の切実な願いが、なんと自治体を動かしました。
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神奈川・川崎市の中原街道沿いの遊歩道に、カルガモの親子がすみついています。
カルガモの様子を見ていた人は、「こんなちっちゃい時から見ているから、かわいいよ。(地元の人)みんな見ているよ」と話します。
しかし、都会で暮らしているため、時にこんな危険も――
地元の住民
「カモさん、すぐ道路に出て行っちゃうから、3回くらい車止めました。一緒に渡ってちょっと車止まってくださいって」
それでも、去年5月には、カルガモが道路を横断中に車にひかれてしまいました。
「カルガモを守りたい」という地元住民の切実な願いが、なんと自治体を動かしました。
中原区 道路公園センター整備・小野大樹課長
「こちらで、カルガモの飛び出しの注意を喚起する標識を立てさせていただきました」
近所の住民から相談を受けた中原区は去年、カルガモがひかれた道路沿いに標識を2か所設置しました。区内で動物の飛び出しを注意喚起する標識を設置するのは、これが初めてのことだといいます。
地元の住民
「看板があれば、無関心だった人も協力してくれるんだと思うんです。みんなかわいいんですよね、カモのことは」
さらに、区の担当者自身も――
小野さん
「(カルガモの親子は)かわいいですし、愛着を感じています」
いつも癒やしを与えてくれる存在だからこそ、“カルガモへの恩返し”が実現したのかもしれません。