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懸念…新型コロナ感染者「増加傾向」 飲食店“すでに影響”も

2022年7月4日 18:55
懸念…新型コロナ感染者「増加傾向」 飲食店“すでに影響”も

東京都内で4日、新たに2772人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。17日連続で前の週を上回る増加傾向が続いています。3年ぶりの“制限のない夏”を迎える中、飲食店などでは、すでに客足が減るなどの影響が出ているようです。

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4日、街行く人からは新型コロナの感染再拡大に対する「心配の声」が聞こえてきました。

60代女性
「(感染者が)増えてきているみたいですよね。何とか早く収束してくれれば」

30代男性
「また在宅(勤務)に戻らないといけないとか、『ワクチン4回目をやらないといけないのかな』というところが気になる」

東京都内では4日、新たに2772人の感染を確認しました。先週の月曜日(6月27日)から1255人増え、17日連続で前の週の同じ曜日の人数を上回りました。

連日の暑さで熱中症のリスクが高まる中、政府は、屋外で周りと距離がとれる場合などは、マスク着用の必要はないとの見解を示しています。

しかし、感染対策でマスクを着けたままの人も多くみられました。

20代女性
「まだやっぱり怖いかな。マスクを取って自分がコロナになったら、会社とか家族に迷惑がかかってしまって、そういったところで、なかなか外せないなと」

全国的にも新規感染者は増加し、3日、新たに確認されたのは2万3299人と、先週の日曜日(6月26日)より9000人以上増加しました。

6月30日に行われた厚生労働省の専門家会議では、今後、オミクロン株の新たな系統BA.5が主流系統になり、増加要因になる可能性があると警戒感を示しました。

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医療の現場はどうなっているのか、救急往診などを行う民間医療サービスの医師に聞いてみました。

ファストドクター代表 菊池亮医師
「ここ最近で(コロナの)患者の数は増えてきています。年齢別で見ると、20歳までの患者で約4割占めています」

先週になって、若い世代を中心にコロナの患者が急増しているといいます。また、新型コロナと熱中症は症状が似ているところがあり、診断が難しいということです。

菊池亮医師
「熱中症と(コロナ)感染症のシーズンが重なってしまう時は、両方を疑って診察にあたる必要があります」

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すでに飲食店でも、感染拡大の影響がでています。

東京・港区にある飲食店の店主によると、感染を警戒してか、2週間ほど前から客足が減り始めたといいます。

根室食堂 平山徳治オーナー
「(感染者が)増えると同時に、お客が減っている。60代から70代のお客様は、50%くらい減っていると思いますよ」

「陽気も暑くなっている、物価も上がってる、それでコロナ対策。厳しいこれからの夏をどう乗り切っていくか、そこに関してはすごく不安ですよね」

コロナ禍で3度目の夏を迎え、改めて感染対策の徹底が求められています。